未来へ繋げる為に
2017.09.01
6大会連続出場を決めた
日の丸を背負うサムライブルー
なんでアジアに?オーストラリア?
サッカーの話しである
初めてW杯を見たのは1990年イタリア大会だった
アルゼンチンにはマラドーナ全盛期で眩いばかりの光を放ち86年大会からの連覇をかけた大会だった
当時12歳
たまたま早い時期からWOWOWが見れた環境に育ったから
欧州サッカーを幼いころから見て育った
当時はセリエAが世界最高峰リーグで中でもACミランが世界最強クラブだった
オランダトライアングが輝きを放ち、イタリア代表がチームを支える
大好きだったグランデミラン
だからオランダ代表が、ルート・フリットが大好きだった
まだ日本にプロがない時代
サッカーをしていた男子がサッカーでご飯を食べていくことなんて想像も出来ない時代である
だから僕は野球をやった
運動に自信がある男の子はみんなそうだったはずである
firstチョイスは野球だった
時間が経ち
プロ化 Jリーグが発足し
ワールドカップにも出場した
海外へ移籍できる環境にあり
今ではサッカーを選ぶ男の子のほうが多いような気すらする・・・いやそうである
そう時代は流れ、環境も変わった
BASE-hairで出逢う子供達と話しをしていてもそれは痛感する
海外のサッカーを見るのが当たり前
ワールドカップに出ていることが当たり前の時代に産まれ
海外でプレーする日本人選手なんて当たり前の環境で育った
バルセロナがレアルマドリードが
メッシやクリロナは野球をやっている子供達ですら知っている時代
もちろんサッカー人口は増え
その目は肥に肥えまくってる
僕らの時代、世界的に弱小国でアジアでもチャンピオンではなかった日本代表を
それでもリスペクト
この人たちが日本で1番凄くて、この人たちがやって勝てないなら仕方がないもんだと思った
ましてや子供の頃の自分に置き換えてプレーの話しをする事なんて考えもしなかった
今は違う
日本代表の試合、1つのプレーにもダメ出し、注文をつける小学生プレイヤーが当たり前
“そこはチャレンジしなきゃ” “今のはボールの置き所がね” “俺ならこうする”
なんて会話
具体的な指摘があったりする
そう、彼たちは既に世界のトップチーム、世界のトッププレイヤーが基準なんだ
そこをリスペクトし過ぎて、“日本人じゃ無理”なんて思考はもはや無い
世界基準
同じ人間
同じサッカープレイヤーなんだと
スポーツ=戦い
野球よりも遥かにボディーコンタクトが多く
フィジカルの差が大きく出るこのスポーツで
日本人が世界と勝負することなんて無理だと思った時代
時代が進み
W杯に出る事が当たり前になり
だから故に
世界を知ったが故に
今以上
これ以上
は無理なのかと思い知らされた5大会
出場する事の喜びの後ろに感じていた絶望感
表には出さなくてもわかっていた限界感
やっぱり世界は凄いんだ
そんなメンタルを根っこから覆す時代がいつかやってくるんじゃないか
ここで話す少年達と話をしているとなんだか希望が持ててくる
世界に魅了され
世界に憧れた時代から
世界を知り
世界に跳ね返されてきた時代
そして
世界に出る事が当たり前になり
そこで活躍する事を現実的な目標とする世代へ
ハリルJAPANの皆さん
長い予選
過酷な戦い
そして6大会連続出場という喜びを
ありがとう
継続は力なり
本大会でも活躍を期待しております
明るい未来が待っているんだと
そしてもう1つ・・・
少年達へもまた1つプレゼントしてください
W杯を掲げる事は
もう“夢”じゃない“目標”なんだという事を
出るだけじゃない、戦えるんだという事を
漫画の中でしか味わえなかった世界との互角の戦い
現実でいよいよ
そんな2018年ロシアW杯になりますように