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３６５日　～期待と慢心の春～

2020.04.02

４月になった

世は重たい空気の中ウイルスと戦う毎日である

見えない、経験のないその敵は想像している以上に面倒で強敵なのだろう

今できる最善の策を全力でしながら、１日でも早く経験として話せる日が来ることを待つしかない

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少し、いや、大分時間を遡って昔話をしてみたいと・・・

この時期になると

卒業～入学シーズンになると毎年おもいだす

期待と慢心しかなかった高校入学へと向けた中学卒業翌日から入寮までの道のり

１５歳で家を出て集団での寮生活を選んだその気持ちを“勇気”や“希望”と言えばカッコいいが

不安なんてもつほど怖さをしらず

可能性なんて不確実なものなど感じないほどの慢心しかなかったあの時分

親の運転で家から寮へと向かう車内にはロマンスの神様が流れてた記憶がある

同学年の４人部屋

自分が１番、全国のジャイアンが集まったその寮の部屋にはピリピリムードが漂う毎日

先輩方は西宮で選抜甲子園を闘っている真っ最中

入学式までの２週間、中学卒業後その時間は名門校入学への満足感と

優しさいっぱいの先輩達

野球に打ち込める最高の環境に

高校球界の名将から教われる期待感

やっぱり私立の名門って実力主義で最高だ・・・・

そこから始まった高校野球

選抜甲子園を勝ち上がる度に応援に行きながら

バスで騒いで、サービスエリアで燥ぎまくって

今思えばその瞬間からポイント貯めちゃってたんだ

間もなく始まる地獄の寮生活

そこで始まる“点呼ポイント”

点呼とはなんなのか

それを知るのはもうちょい先の話しである

先輩方は順当に勝ち上がり

決勝で智辯和歌山と対戦する

これから入学する学校が目の前で甲子園の決勝を闘う

観客は超満員

その舞台とその声援を目の当たりにして勘違いは加速する

あのメンバーと“野球”が出来る

夏、すぐにこの舞台で“野球”が出来る

そう思い込んで甲子園を後にする

間もなく入学式と共に現実が近づいている

そう、すぐそこに・・・

スタイリスト 大塚