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仕事ってなんだろう？

2016.09.04

『なんで美容師になったんですか？』

『なんでこの仕事を選んだんですか？』

大学生や専門学生、高校生に中学生

様々な年代のお客様からこんな質問がされてきた

お付き合いが長ければ長いほど

色々なお話をするし

お客様側だけじゃなく、僕の話もさせてもらったりする

なんで美容師になったのか？　選んだのか？

そんなに深いものがあるわけじゃないし、カッコいいもんでもない

ずっーーと野球をやっていて

そうなると、子供の頃なんて勿論、将来の夢＝プロ野球選手で

スタープレーヤーになって沢山のファンを沸かせてる・・・なんて感じだったけど・・・

上記の質問

大学まで進んだのに？的な思いからもあっての質問だったりするんだろうけど

実際、自分のやりたい仕事をしている人ってどのぐらいいるんだろう？

就く前と就いてからのイメージが同じ人ってどれぐらいいるんだろう？

僕は身近にもこの業界の方がいたし

ターニングポイントで出逢った方もこの業界の方だった

“モノづくり”が好きで、興味があって

広告だったり、TVの制作だったり、建築だったりと

様々なジャンルに興味をもったんだけど

ふとした時に、美容師・・・それも作り手なんだなと

ヘアスタイルって突き詰めれば、その人の印象が決まるものだったりする

勿論、内面まではわからないけど

髪型が似合っているか、決まっているかって、人としてもモチベーションを左右する

◎ならテンションも高いし、×なら当然テンションも下がる

それって、日常を過ごす上で、何か仕事や作業をする上で

このテンションってかなり大切なものなんじゃないの？って

それをご提案出来る側の仕事ってスゲー魅力的だなと・・・

興味をもった仕事が魅力的で

仕事の内容が“相手を魅力的にする事”

こんな面白い事はないんじゃないかと

そう思ったのが最初かなぁ

思ったら即行動するもんで

就活用に買ったパソコンを置いて

真新しいスーツを脱いで

大学在学中に願書出して

ダブルスクールで美容学校へ

魅力的な仕事＝簡単じゃないし、技術を身に着けるといことに終わりはないし

時間が進む限り、人が産まれる限り、流行って常に変化して、求められることも変わってくる

つまり、ゴールなんてもんも存在しない技術職なんだろうけど

って事は、やったらやっただけ、突き詰めれば突き詰めるだけ自分の引き出し、スキルが上がっていく

こんなにやりがいのある、面白みのあるものはないんじゃないかと

出逢ったその日の、わずかな時間で、その人を笑顔に出来るのか？

結果をすぐにだせるのか？

その緊張感がたまらなく大好きで

今もこの仕事を続けてる

お客様が笑顔になった瞬間がたまらなく嬉しくて

その姿が見たくて、常に新しい何かを求めてる

時間なんていくらあっても足りなくて

お客様にお逢いするのが嬉しくて

求められることに幸せを感じる

子どもの頃から思い描いていた“将来の夢”とは遥かに違うけど

今のこの仕事にはやりがいを感じている毎日

プロ野球選手になれなくて夢は叶えられなかったけど

お客様１人１人と向き合って

お話しが出来て、笑顔を届けられる

１度に沢山の人を幸せにはできないけど

少しでも１人のお客様が幸せを感じて頂けるよう

日々、腕を磨く

そんな今に幸せを感じさせてもらってる

何がやりたいか？

何があってるか？

なんてやってみないとわからない

幾つかある人生のターニングポイントで出逢った人との繋がりを大切に

まずはやってみる勇気が必要なんじゃないかと思う

やらなきゃ何も始まらないし

何もわからない

近道が必ずしもＢＥＳＴとは限らない

もしかすると

“失敗”が人を大きくし

“経験”が人の魅力を深める

のだとしたら

遠回りが最大の近道だったりするのかもしれない・・・

何が正解だかわからないから面白いわけで

クリアの仕方がわかってるほどつまらないものはない

人生はゲームみたいのもので

間違えて、迷って、調べて、クリアしての繰り返し

リセットボタンは付いてないけど

上手くいかないから面白い

そんな生き方が僕は楽しいんじゃないかと思ってる

沢山の出逢いと

そこで起きる化学反応

色々な刺激を受けて

日々、成長中

スタイリスト 大塚